ドラマ放映時、一部の視聴率至上主義的なメディアからは数字面を取り沙汰されることもありましたが、演技そのものに対する業界内および視聴者の評価は極めて高いものでした。
特に、吃音に苦しみながら感情を爆発させるライブハウスのシーンや、神代とのセッションで声を取り戻していく過程の演技は、第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞において新人賞を受賞するなど、専門家からも高く評価されました。演技初挑戦でありながら、作為を感じさせないナチュラルな佇まいと圧倒的な歌声の説得力は、既存の女優にはない唯一無二のリアリズムをもたらしました。
その後、彼女はドラマ出演をきっかけに知名度を急上昇させながらも、安易なタレント化を選ばず、自らのルーツであるフォーク、ジャズ、ポップスを横断する本格派シンガーソングライターとしての道を邁進。劇伴制作や舞台出演、他アーティストとのコラボレーションなど、表現の幅を着実に拡大していきました。