結論から述べると、香取慎吾の最終学歴は中学卒業(中卒)であり、ネット上に散見される「高校中退」という情報は明らかな事実誤認です。高校に入学した後に辞めたのではなく、そもそも「高校へ進学しない」という選択をみずから下しました。
彼が中学校を卒業したのは1992年3月のこと。当時、SMAPは前年秋に『Can't Stop!! -LOVING-』でCDデビューを果たしたばかりでした。しかし、当時は「アイドル氷河期」と呼ばれ、歌番組が次々と終了していた過酷な時代。デビュー曲がオリコンチャートで1位を獲得できず、グループ存続の危機に瀕していた時期でもありました。
かつて本人がテレビ番組の密着企画やインタビューで振り返った証言によると、中学3年生の時点でスケジュール帳は分刻みの仕事で埋め尽くされ、睡眠時間は連日2〜3時間という極限状態に置かれていました。「学校へ行っても机に突っ伏して眠ってしまう」「制服のまま現場へ直行し、楽屋で着替える日々だった」と語るように、日々の業務をこなすだけで体力の限界を迎えていたのが実情です。
同世代が高校受験に励む中、香取少年は「中途半端な気持ちで学校へ通っても、学校にも仕事の仲間にも迷惑がかかる。自分はエンターテインメントの世界で生きていく」と腹をくくり、進学を断念。この決断は、周囲の大人が無理やり強要したものではなく、15歳の彼自身が置かれた現実とプロとしての矜持を秤にかけた末の覚悟でした。