金融機関の審査現場や多重債務のカウンセリング現場を見てきた立場から、中小の街金を活用して状況を好転させられる人と、借入を思いとどまるべき人の境界線を提示します。
街金の独自審査を検討してもよい人の条件
- 過去に長期延滞や債務整理の経験があるが、現在は定職に就き、毎月安定した手取り収入を維持している。
- 借入件数が1社〜2社程度で、他社借入の合計額が総量規制(年収の3分の1)を明確に下回っている。
- 冠婚葬祭や一時的な医療費など、突発的かつ一度限りの資金需要であり、数ヶ月以内の完済計画が具体的に立っている。
街金への申し込みを即刻中止すべき人の条件
- 年収の3分の1の上限まで既に借入を使い切っている(総量規制オーバー)。
- 現在無職、または収入が激減しており、借入金を生活費の補填に充てようとしている。
- 直近で別のローン返済を2ヶ月以上滞納しており、督促状が届いている最中である。
行動経済学において、金銭的危機に瀕した人間は目前の支払いを回避するために将来の莫大な損失を軽視してしまう「現在バイアス」に強く支配されます。「今月の引き落としさえ凌げばなんとかなる」と審査の甘い業者を追い求める心理は、雪だるま式に利息負担を膨らませ、最終的に人生の選択肢を奪う結果を招きます。自身の現在の立ち位置を直視し、これ以上債務を増やしてはならないラインを見極める覚悟が必要です。