結論から言う。長芋の皮は、泥をしっかり洗い落とせば、皮ごと食べて問題ない。青果店やスーパーで販売されている長芋の多くは、すでに土が落とされた状態で流通している。表面に残る茶色い皮や、ひげ根の跡である「白いひげ」状の突起も、加熱すれば気にならない。
むしろ、皮の近くには食物繊維やポリフェノール、カリウムなどが多く含まれる。一般的な野菜と同様、皮を厚くむけばむくほど、栄養素は廃棄される。ある食品分析機関のデータでは、長芋の皮を含む外周部には可食部中心と比べて食物繊維が約1.3倍含まれるという報告もある。皮をむく理由は「見た目」と「舌触り」であって、栄養面ではむく必要がない。
ただし、皮を食べる際の条件がある。表面の泥や傷、カビの有無だ。保存状態が悪く、皮が緑色に変色していたり、白い綿状のカビが見られる場合は、その部分だけ厚めに切り取る。新鮮な国産長芋であれば、たわしでこする程度の下処理で十分である。