結論として、ニラの花は安全かつ非常に美味しく食べられる部位です。台湾料理や広東料理では「韭菜花(ジウツァイホア)」と呼ばれ、青果市場や高級中華料理店で高値で取引されるポピュラーな食材です。
ただし、美味しく食べるためには「ニラの花の収穫時期と旬」を逃さない目利きが欠かせません。収穫の適期は、地域によって多少前後するものの8月下旬から10月上旬の初秋シーズン。茎の先端にできた蕾(つぼみ)がふっくらと膨らみ、白い花弁が1〜2輪開き始めた瞬間が、食感・風味ともに最高の収穫タイミングとなります。
完全に開花してしまうと、種を作るために茎の繊維が急激に木質化し、加熱しても噛み切れないほど硬くなってしまいます。家庭菜園で栽培している場合は、花茎がスッと立ち上がったタイミングを逃さず、指先でポキッと簡単に折れる柔らかい部分だけをハサミで収穫するのが鉄則です。
また、ニラの花の栄養と効能も見逃せません。特有の辛味・香り成分である「硫化アリル(アリシン)」が豊富に含まれており、ビタミンB1の吸収を高めて疲労回復を促進します。さらに、抗酸化作用の高いβ-カロテンやビタミンC、葉酸、ミネラル類が凝縮されており、夏の暑さで疲れた体をリセットするスタミナ食材としても優れています。