ケンタウロスは突如として現れた単発の出オチではありません。電気グルーヴの初期から続く「ピエール瀧・被り物&着ぐるみシリーズ」の正統進化系と言えます。
1989年の結成当初から、瀧の公式なパート表記は「Taki: Vocals, Manipulation, 瀧(演奏・担当パートなし)」などと記載されることが多く、音楽機材を操作する卓球に対し、瀧は「ステージ上の盛り上げ役」「視覚的アジテーター」としての役割を一手に担ってきました。その歴史の中で生まれた歴代の衣装は、日本の音楽シーンでも類を見ないものばかりです。
代表的なものだけでも以下のような変遷を辿っています。
- 富士山コスチューム:頭部から富士山が突き出た象徴的な衣装。『Shangri-La』や『富士山』のパフォーマンスで定番化。
- 大仏・仏像スタイル:金ピカの全身タイツや巨大な頭部を装着し、ありがたくも怪しいオーラを放つ演出。
- 各種着ぐるみ・キャラクター:メロン、巨大なタコ、宇宙人など、楽曲の世界観とはあえて無関係なインパクト重視の造形。
- ケンタウロス:フィジカルの強靭さとギリシャ神話の神秘性を完全にギャグへと昇華させた最高傑作の一つ。
これらの奇抜な衣装は、単なるウケ狙いにとどまらず、最先端のクラブサウンドと日本のサブカルチャー・お笑いを融合させるための重要なアイコンとして機能してきました。