経済停滞や雇用の不安定化、将来不安が漂う日本社会において、なぜ一部の若者が今なお中核派のような極左党派に惹きつけられるのでしょうか。この現象は単なる思想への共鳴ではなく、現代特有の「承認欲求と居場所の喪失」という社会心理学的フレームワークから読み解く必要があります。
共同体が希薄化した現代において、孤立感を深める若者に対し、彼らは「君の苦しみは資本主義社会の構造的欠陥が原因だ」「一緒に世界を変える歴史の主人公になろう」という強力な承認のナラティブを提供します。活動家たちと寝食を共にし、デモで声を張り上げる体験は、強烈な一体感と自己肯定感を生み出します。その結果、客観的な危険性が見えなくなる「心理的バウンダリー(境界線)の崩壊」と共依存関係が形成されていくのです。
【社会観察における判断基準:近づいてはならない兆候】
- 街頭や学内で「署名」や「アンケート」を求めた後、執拗にLINEや連絡先の交換を迫ってくる場合。
- 社会問題の議論と称して、外部の人間(家族や友人)に相談させない「密室での勉強会」へ誘導された場合。
- 特定の団体や社会構造に対する憎悪を煽り、暴力行使や違法行為を正当化する論理を持ち出された場合。