七転八起の意味とは?なぜ8回起きるのかの理由と由来・ビジネス例文

七転八起の意味とは?なぜ8回起きるのかの理由と由来・ビジネス例文

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「7回倒れたなら、立ち上がるのも7回で元の状態に戻るはず」という疑問は、古くから多くの人が抱く素朴な謎です。数学的な整合性を超えて、なぜ「8回」起き上がるのか。そこには主に2つの説得力ある根拠が存在します。

第1の理由は、「人間は生まれた瞬間、すでに横たわっている」という日本古来の生命観に基づく説です。赤ちゃんは横になって生まれ、成長の過程で自らの足で「最初に立ち上がり」ます。これが記念すべき「1回目の起き(1起)」です。そこから人生を歩む中で7回転び、その都度7回起き上がるため、合計すると「7転8起」になるという考え方です。倒れてから立ち上がるのではなく、生きることそのものの起点に「最初の立ち上がり」があるという極めて象徴的で温かみのある解釈といえます。

第2の理由は、漢語や仏教用語における修辞技法です。古代中国や日本の仏教文化において、「七」や「八」という数字は厳密な実数を指すのではなく、「数え切れないほど多いこと(無数)」を意味する象徴的な数字として多用されてきました。「七難八苦」「七手八裂」「八方塞がり」といった言葉と同様の表現形式です。

さらに「転んだ回数(7)よりも、起き上がる回数(8)を1回多く設定する」ことで、人生の最後は必ず立ち上がった勝利の状態で終わるという、言霊(ことだま)信仰や縁起を重んじる先人たちの強い願いが込められています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。