上白石家の教育方針において何より特徴的なのは、「本物の文化に日常的に触れさせる」というアプローチだ。父・修氏は幼少期から娘たちに音楽や舞台芸術、読書に親しむ環境を与え続けた。決して無理強いするのではなく、自発的な「好き」という感情を大切に育む環境づくりを徹底したという。
さらに、メキシコ滞在時に体感した言葉の壁を超えるコミュニケーションの楽しさを、帰国後も家庭内で共有し続けた。知識としての勉強以上に、体験を通して感じる素直な感情を尊重する。この揺るぎない家庭の軸こそが、後に芸能界という競争の激しい世界に身を置くことになった彼女たちの強い精神的支柱となった。