日本独自の表現文化であるゆるキャラや「ゆるかわ」スタイルの根底には、徹底的に無駄を削ぎ落とした造形美が存在する。「いらすとや」の作者として知られるみふねたかし氏の作品を観察すると、誰もがひと目で理解できるシンプルな線と、独特の丸みを持たせたシルエットの計算し尽くされたバランスに驚かされる。
また、世界中にファンを持つカナヘイ氏の描くキャラクター群も、表情の豊かさと絶妙な等身バランスが際立っている。目と口の位置関係を数ミリ単位で調整し、余白を活かした配置を行うことで、感情がじんわりと伝わる独特の世界観が構築される。馬という比較的体躯の大きな動物であっても、これらの「ゆるかわ」原則を適用することで、一瞬で心を掴むキャラクターへと生まれ変わる。