市内には、全国から観光客が押し寄せるフラッグシップ施設から、静かに歴史と対峙できる名所まで多彩な見どころが点在しています。効率的に巡るためには、各エリアの特性を理解しておくことが欠かせません。
まず外せないのが、たねやグループが手掛ける「ラ コリーナ近江八幡」です。緑の芝に覆われた屋根が印象的なメインショップでは、焼き立てのクラブハリエのバームクーヘンや限定和菓子を求めて連日賑わいを見せています。自然と建築が調和した広大な敷地は、単なる商業施設を超えたランドマークとして定着しています。
情緒ある風景を堪能するなら、「八幡堀めぐり」が外せません。かつて城の防御と物資運搬を兼ねて開削された堀沿いには白壁の土蔵が連なり、和船に揺られながら四季折々の風情を楽しめます。堀のすぐそばに鎮座する「日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)」は、千数百年の歴史を誇る古社で、境内を包む鬱蒼とした社叢が心地よい静寂をもたらしてくれます。
さらに戦国ファン必訪の地が、織田信長が天下布武の拠点として築いた「安土城跡」です。豪壮な石垣が残る大手道や天主跡からは、かつての巨城のスケールと琵琶湖を望む雄大なパノラマを体感できます。また、町家をリノベーションしたカフェや隠れ家的なギャラリーも旧市街地に点在しており、路地裏散策こそが近江八幡の真骨頂といえます。