世界の強豪が集うバレーボールネーションズリーグの舞台で、日本代表が見せつけたのは「フロアディフェンスの芸術」だった。従来の守備論では、強烈なスパイクに対してリベロが中心となって拾うのが定石とされていたが、現在の日本は前衛のワンタッチと後衛のポジショニングが完璧な連動を見せる。
データ分析班の功績も見逃せない。相手スパイカーのフォームの癖、助走アングル、セッターの手首の角度をリアルタイムで解析し、ベンチから瞬時にコート内へ伝達。トータルディフェンスからのブレイク率(自チームのサーブ時に得点を奪う確率)は、世界のトップ3に食い込む驚異的な数値を叩き出している。守備から攻撃への切り替え、すなわちトランジションアタックの決定率が、勝利を手繰り寄せる絶対的なファクターだ。