歌手死亡という噂の根底にある、避けて通れない哀しい事実が、オリジナルメンバーであるギタリスト・安部俊幸氏の別れです。
安部氏は、チューリップの代名詞とも言える流麗なアコースティックギターや印象的なエレキギターのソロパートを数多く手掛けました。『心の旅』のイントロフレーズをはじめ、彼の緻密で歌心のあるギターワークはバンドサウンドの要でした。
安部俊幸氏は晩年、拠点をインドネシアに移して生活していましたが、2014年7月7日、脳出血のためジャカルタの病院で急逝しました。享年61というあまりにも早すぎる別れに、音楽界には大きな衝撃が走りました。
訃報が公表された際、盟友の財津和夫氏は「青春時代を一緒に過ごした仲間を失い、心に大きな穴が空いた」と深い哀悼の意を表明。バンド結成メンバーの逝去という重大な出来事が、後々の「メンバー死亡」にまつわる検索の起点となっています。
なお、歴代メンバーの中では、脱退後に参加したドラマーの大場和彦氏も1994年に亡くなっています。バンドの長い歴史の中で複数のメンバーチェンジがあったため、歴代メンバーの訃報が混ざり合い、現在のボーカル陣の生死に関する誤情報へと繋がっていった側面は否めません。