「レンタルルーム」という言葉は、日常会話や検索行動において複数の意味を内包したまま使われています。現在、市場には大きく分けて2つの形態が存在します。1つは新宿・歌舞伎町や池袋、大阪・道頓堀などの歓楽街に古くからある「短時間の個室休憩所」。もう1つは、プラットフォームを通じて予約する「時間貸しマンション・スタジオ(いわゆるレンタルスペース)」です。
最大の違いは「適用される法規制」と「提供設備」にあります。ラブホテルや一般的なシティホテルは「旅館業法」に基づき、客室面積や換気設備、フロント設置義務などをクリアして営業許可を取得しています。宿泊客の安全確保や衛生基準が厳格に定められており、宿泊料金には寝具やリネン交換、アメニティ費用があらかじめ含まれています。
対して、繁華街のレンタルルームの多くは「不動産賃貸業(時間貸し)」または「個室席を設けた喫茶店・インターネットカフェ類似施設」として届け出がなされています。ベッドやシャワーが設置されている店舗であっても、法的には「宿泊施設」ではなく、あくまで「短時間の休憩・場所貸し」という位置づけです。そのため、深夜の連泊利用が制限されていたり、寝具の衛生管理基準がホテルと異なったりするケースが見受けられます。
一方、スペースマーケットやインスタベースに掲載されているレンタルスペースは、パーティーや会議、撮影を用途とする時間貸し物件です。キッチンや大型モニターは完備されているものの、シャワー付き部屋やベッドの設置は限られており、性的な利用を規約で明確に禁止している施設が大半を占めます。