巨大な建築物や難度の高い工事が次々と成功を収めるにつれ、インターネット上の一部掲示板やSNSでは「夜間に業者が重機を入れて作っているのではないか」「スタッフが代わりに作業しているやらせではないか」といった冷ややかな憶測が書き込まれることがあります。
メディア制作の現場構造を取材すると、この疑問に対する明確な答えが見えてきます。結論から言えば、タレントが汗を流して作業していること自体は紛れもない事実ですが、完全な素人だけで闇雲に進めているわけではありません。各プロジェクトには土木工学、日本伝統建築、地質学、海洋生物学の第一線で活躍する専門家チームがブレーンとして参画しています。
危険な足場の安全確認や強度計算、潮位の予測などはプロの監修のもとで綿密に行われており、基礎部分の安全性担保にはスタッフの事前検証が不可欠です。視聴者が抱く「タレント数人だけでゼロから数週間で完成させた」という幻想と、何ヶ月もの準備・検証を経て安全マージンを確保しながら少しずつ進める「実際のテレビ番組制作のプロセス」との落差が、やらせという言葉に変換されて一人歩きしているのが実情です。
また、検索ワードに見られる「事故の噂」についても検証が必要です。過酷な現場ゆえに、過去のロケ中にタレントやスタッフが切り傷や打撲、熱中症などのアクシデントに見舞われた事例は少なからず存在します。しかし、ネット上で囁かれるような「重篤な人身事故を隠蔽した」という事実は報道機関の取材網でも確認されていません。
むしろ、コンプライアンスと労働環境への配慮が厳格化した現在の民放キー局において、重大事故の隠蔽は番組存続を一瞬で脅かす致命的リスクです。救急救命士のロケ帯同、安全帯の着用徹底、荒天時の中止判断など、現代のDASH島ロケは一般的な建設現場と同等、あるいはそれ以上に厳格な安全基準のもとで運用されています。