空腹の胃袋に冷えたジュースを一気に流し込む。爽快な朝のひとコマに見えるが、体内では静かなショック状態が起きている。これこそが医学界で警戒される血糖値スパイクの正体だ。
固形物のバリアがない液体状の糖質は、胃を即座に通り抜け小腸で一気に吸収される。血液中の葡萄糖濃度が急激に跳ね上がり、膵臓は過剰なインスリン分泌を強いられる。この激しい乱高下は、日中の慢性的な疲労感や突発的な眠気を引き起こすだけではない。中長期的に血管内皮を傷つけ、代謝異常のリスクを高める要因となる。オレンジジュース1杯に含まれる糖質量が、一般的な炭酸飲料と大差ないという事実は重く受け止めるべきだ。