トムとジェリー最終回の真相|天国の感動話と線路の噂を暴く

トムとジェリー最終回の真相|天国の感動話と線路の噂を暴く

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『トムとジェリー』が「最終回を迎えた」と錯覚される最大の構造的要因は、制作スタジオと監督の交代による複数回の「期分け」にあります。

1940年にスタートした第1期(ハンナ=バーベラ期・全114話)がMGMの合理化によって幕を閉じた後、権利はチェコスロバキア出身のジーン・ダイチ(第2期・全13話、1961〜1962年)、そして『ルーニー・テューンズ』で知られる名匠チャック・ジョーンズ(第3期・全34話、1963〜1967年)へと引き継がれました。各期の終了時に体制が変わるため、地上波の再放送などで特定ブロックの最終エピソードを観た視聴者が「これが全体の最終回だ」と記憶を上書きしてしまったのです。

日本国内のテレビ放映においても、配給順やパッケージ編成によって放送順序がアメリカ本国と異なっていた時期があり、エピソードの前後関係に関する視聴者の混同に拍車をかけました。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。