Q1:スーパーエルニーニョが発生すると、必ず日本は冷夏になるのですか?
A1:必ず冷夏になるとは限りません。過去の統計では冷夏になりやすい傾向が確認されていましたが、近年の地球温暖化によって大気全体の気温が底上げされているため、エルニーニョ発生年でも全国平均気温が「平年並み」あるいは「平年より高い」記録となるケースが頻発しています。「平年より涼しい」としても、局所的な地域(北日本や東北太平洋側)に限られる可能性が高く、全国的な冷夏を前提にした生活設計は推奨されません。
Q2:エルニーニョ現象とラニーニャ現象では、どちらが日本の夏に厳しい影響を与えますか?
A2:影響の「質」が異なります。ラニーニャ現象は太平洋高気圧を強めるため、連日の猛暑日やフェーン現象による圧倒的な「酷暑・水不足」をもたらします。対してエルニーニョ現象は、長梅雨、日照不足、ゲリラ豪雨、そして高湿度による不快感や「農作物の不作・病害」を引き起こしやすい特徴があります。生命を脅かす熱中症のリスクはラニーニャの方が顕著ですが、食糧供給や家計への経済的打撃という観点ではエルニーニョによる冷夏・日照不足も同等以上に過酷です。
Q3:冷夏になった場合、家庭の食卓や家計には具体的にどのような影響が出ますか?
A3:日照不足と多雨によって、キャベツ、レタス、ホウレンソウなどの葉物野菜や、トマト、キュウリなどの夏野菜が出荷激減し、スーパーの店頭価格が2倍から3倍に急騰する可能性があります。また、主食である米の登熟不良による等級低下や流通量低下が起これば、米価の上昇にもつながります。一方でエアコンの使用頻度が減ることで電気代が抑えられる側面もありますが、除湿運転の長時間稼働や食品保存のための電力消費があるため、過度な光熱費削減は期待できません。