王騎以外にも、中華全土にその名を刻んだ「天下の大将軍」クラスの猛者たちが作中には多数登場します。本能型の頂点として合従軍戦で散った麃公は、緻密な戦術を超えた野生の勘と圧倒的な突進力で戦場を塗り替え、信に自らの盾と意志を託しました。また、元趙国三大天にして魏・楚を渡り歩いた廉頗は、大将軍の条件として「百の戦いをくぐり抜けた経験」と「関わったすべての仲間や敵の思いを背負う重量」を挙げました。
かつて中華を震撼させた白起や司馬錯を含む「旧六大将軍」、そして趙の三大天である李牧や龐煖。彼らに共通しているのは、個人の武勇が優れているだけでなく、「一軍の精神的支柱となり、兵の限界を超えた力を引き出す異能」を有している点です。信が対峙してきたこれらの怪物は、武力・知力・統率力というパラメータの総和を超えた「魂の強靭さ」において共通しています。