ネタのフォーマットそのものも劇的な進化を遂げている。従来の漫才師、あるいはコント職人といった二項対立的な棲み分けは、もはや意味を成さない。
YouTubeの個人チャンネルでは、日常の延長線上にある長尺の雑談や実験的な企画をファンに向けてダイレクトに配信する。一方で、Netflixのような世界規模のプラットフォームでは、コンセプチュアルな長編作品や即興劇のスキルが試される。媒体ごとに最適化された表現を自在に使い分ける柔軟性が、いまの芸人たちには標準装備されているのだ。
TVerの再生ランキング上位に食い込む彼女たちの冠番組や単独ライブの配信を見れば、その理由は明白だ。視聴者はただ受動的に笑うだけでなく、芸人の生き様や価値観、ふたりの関係性のドラマそのものに深く共鳴し、熱狂的なコミュニティを形成している。