クリア後のやり込みにおいて、多くのプレイヤーが目標に掲げるのが「竜神のよろい」「竜神の盾」「竜神のかぶと」からなる竜神シリーズのコンプリートです。主人公の専用装備であり、一式を揃えることでグラフィックが変化する演出も相まって、これらを「文句なしの最終結論」と捉える向きは少なくありません。
しかし、戦闘解析班による実測データを検証すると、純粋な守備力偏重の危うさが露呈します。本作における物理ダメージの計算式は基本的におおよそ「(敵の攻撃力 - 守備力 ÷ 2)÷ 2」で算出されるため、守備力を4ポイント引き上げてようやく実ダメージが1低下するという極めて緩やかな恩恵にとどまります。一方で、竜神王をはじめとするエンドコンテンツの強敵が放つ「しゃくねつ」「かがやくいき」「マダンテ」などの属性攻撃は、守備力数値を完全に無視してパーティへ壊滅的な打撃を与えてきます。
ここで比較対象となるのが、被ダメージを直接割合や固定値で削り落とす「耐性防具」の存在です。例えば、体防具として名高い「はぐれメタルよろい」はイオ系・メラ系・ギラ系などの攻撃呪文ダメージを一律33%カットします。竜神のよろいが持つ「炎・吹雪ブレスダメージ40軽減」という性能も優秀であるものの、敵の手数や呪文の脅威度が増す局面においては、総合的な被ダメージ総量ではぐれメタルよろいが竜神のよろいを逆転するケースが頻発します。
同様の逆転現象は盾や兜にも見られます。盾枠において、主人公が装備可能な「メタルキングの盾」は炎・吹雪ブレスに加えてメラ・ギラ・イオ系呪文を30ポイント軽減する万能性を誇り、ブレス耐性のみに特化した「竜神の盾」を汎用面で上回ります。見た目のプレミア感や最高峰の守備力数値に目を奪われ、耐性という不可欠な防壁を軽視してしまうことこそが、裏ボス戦で幾度となく全滅を繰り返す最大の要因となっています。