「以前は少しでも小さく見せようと、無意識に猫背になって歩いていました」——都内のIT企業で働く30代の女性は、数年前までの自分をそう振り返る。日本社会に根深く存在していた「守ってあげたい女性像」というジェンダーロールは、今や過去のものになりつつある。
モデルやアスリート、海外で活躍するインフルエンサーたちの台頭とともに、高身長は隠すべき悩みから「個性を引き立てる強力な武器」へと認識が改められた。無理に流行のオーバーサイズに埋もれるのではなく、自分の身体的特徴を肯定し、ダイナミックなスタイリングを楽しむマインドが2020年代半ばの今、完璧に定着したと言える。