かつてのテレビの星占いは、単に「今日のラッキーアイテムは赤」といった記号的な情報の提供に終始していた。しかし、この占いは違う。星座の運勢とともに描かれるのは、キャラクターたちの短い日常のドラマだ。ハチワレがカメラに向かって微笑んだり、うさぎが謎の奇声を発したりする。視聴者は運勢そのものよりも、その日彼らがどんな表情を見せてくれたかという「ストーリー」を求めている。
結果が良くても悪くても、そこに描かれるちいかわたちの健気な姿に癒やされる。この「物語消費」へのシフトこそが、従来の占い番組が成し得なかった長期的なファンコミュニティの形成に寄与していると言えるだろう。