2026年の気象データが示すのは、これまでとは明らかに異なる台風の進路パターンだ。海洋の熱エネルギーが高止まりしている影響で、太平洋上で発生した熱帯低気圧が衰えることなく、時速30キロ前後の速度で紀伊半島沖を通り大阪平野へと流れてくるルートが常態化しつつある。
気象のプロが注視するのは、太平洋高気圧のふちに沿って吹き込む湿った空気の流入速度だ。紀伊山脈で一度威力が弱まる従来パターンと異なり、風雨が勢いを維持したまま大阪湾側へと吹き抜ける事例が増加。市街地で瞬間風速40メートルを超える突風が吹くリスクが、かつてないほど高まっている。