多くの人が断片的に覚えている「ABCの海岸で」ですが、その標準的な歌詞の構成を整理すると、驚くほど起承転結がはっきりとしたストーリー仕立てになっています。
一般的に最も広く認知されている基本の歌詞パターンは以下の通りです。
「ABCの海岸で カニにチンポコ挟まれた
痛いな 離せよ 離すもんか
赤チン塗っても 治らない
黒チン塗ったら 毛が生えた (パッ!)」
大人になって振り返ると強烈なインパクトを残すフレーズですが、実はこの歌詞にはさらに長い「続き」が存在する地域が少なくありません。
当時の児童たちの証言や民俗調査の記録によると、以下のようなドラマチックな展開が歌い継がれていました。
「救急車で運ばれた ピーポーピーポーピーポー
病院へ行ったら 先生が
ハサミを持って チョッキンナ
包帯巻いたら 治ったよ」
あるいは、「1号車、2号車、3号車……」と救急車の台数をカウントアップしながら手拍子を加速させるゲーム要素を付加した派生型も確認されています。子どもたちは単に歌うだけでなく、手遊び歌 ABCの海岸での動作や、ゴム跳び 縄跳び歌のリズム維持ツールとして、状況に合わせて柔軟に歌詞を拡張させていた実態が浮かび上がります。