一見すると贅沢に思える正月料理だが、そこには厳密なルールが存在する。法務省の傘下にある矯正局は、施設ごとの受刑者の作業強度に応じた1日の摂取カロリー上限を細かく規定している。男性受刑者の場合、1日あたり約2,200〜2,600キロカロリーの範囲に収めなければならない。
日本の司法・矯正行政において、給食は単なる給餌ではなく、受刑者の健康維持と生活リズムの矯正を兼ねた国家的管理業務だ。正月であっても過剰な塩分や脂質の摂取は厳しく制限される。甘味や珍味が提供される一方で、全体の栄養バランスは管理栄養士の手によってコンマ数グラム単位まで綿密に計算し尽くされている。