連載当時の1990年代、読者の視線は主に仗助や承太郎、吉良吉影といった主役陣に集中していました。しかし、アニメ化や各種スピンオフ展開を経た現在、ネット上のコミュニティ(SNS、専門フォーラム、各種レビューサイト)における噴上裕也の評価は急上昇を遂げています。
ファンコミュニティの声を綿密にリサーチすると、興味深い傾向が浮き彫りになります。
- 「初登場時は本当に胸糞悪い敵だったのに、エニグマ戦のラストでは作中で一番熱い漢に見えた。この振り幅こそジョジョの醍醐味」
- 「いつも3人の彼女(取り巻き)を連れているが、エニグマ戦で彼女たちに危害が及ばないよう気遣う場面など、根底にあるフェミニズムと優しさが本物」
- 「仗助との関係性が『馴れ合いの親友』ではなく、お互いの実力と覚悟を認め合った『不良同士のリスペクト』なのがたまらなくリアル」
単なる改心劇ではなく、「ヤンキーとしての筋を通す」という一貫した行動原理が、現代の読者にも嘘のないリアリティとして響いています。また、暴走族のヘッドでありながら、女性たちに対して横柄に振る舞うのではなく、対等に愛情を注ぎ、守るべき存在として接している点も、現代的なジェンダー観において高く再評価される要因となっています。