オレンジスパイニクラブの名を一躍全国区に押し上げたのが、2020年にリリースされた1stミニアルバム『イラつくときはいつだって』収録の『キンモクセイ』です。ストリーミング再生数は数億回を突破し、現在もなおロングヒットを記録しています。
この楽曲の歌詞には、誰もが経験したことのある秋の気配と、通り過ぎてしまった過去の恋への未練が繊細に綴られています。「金木犀の香りが運んでくる記憶」をフックにしながらも、単なる綺麗な思い出話に終始せず、どこか情けなくてやり切れない感情をリアルに描写している点が聴き手の胸を締め付けます。飾り気のない言葉選びが生み出すリアリティこそが、時代を超えて愛される所以です。