ブームの原点として語り継がれるのが、大塚の「おにぎり ぼんご」と浅草の「おにぎり 浅草 宿六」です。両店に共通しているのは、おにぎりを「握る」のではなく「包む」という卓越した職人技にあります。
ぼんごでは、木枠にご飯を敷き、たっぷりの具材をのせた後、わずか数回の手の動きで三角形に整えます。米粒をつぶさず空気の層を残すことで、食べた瞬間に口の中でパラパラとほどける極上の食感を生み出しています。
一方、ミシュランの評価を受ける浅草宿六は、寿司屋のような白木のカウンター席で、注文を受けてから1つずつ丁寧に仕上げる割烹スタイルを守り続けています。全国の契約農家から取り寄せる米の状態を見極め、毎朝羽釜で炊き上げる職人のストイックな姿勢が、国内外の食通を唸らせています。