実際に平壌のホテルに宿泊した渡航者たちの体験談からは、日本では到底考えられない異様な空気感が浮き彫りになっています。
ある日本人旅行者は、「夜中にふと目が覚めると、部屋のドアの隙間から廊下の光が遮られ、誰かがドアの外にじっと立って中の物音を伺っている気配がした」と語ります。また別の滞在者は、「テレビの後ろから見慣れない細い配線がクローゼットの壁奥へと伸びており、触ろうとした翌朝、案内員から『部屋の備品には触れないように』と唐突に注意された」と証言しています。
過剰なまでの清潔感とどこか冷え切ったサービス、そして常に誰かに見られているという緊張感が、宿泊客の精神をじわじわとすり減らしていくのが北朝鮮のホテルの実態です。