一方で、街の洗練されたイメージだけに目を奪われて購入を決断し、後から清澄白河の中古マンション購入で後悔するケースが後を絶ちません。現場を取材する中で浮かび上がった、知られざる3つの決定的な落とし穴を検証します。
第1の落とし穴は、「日常的な買い物環境のアンバランスさ」です。SNS等では「おしゃれなカフェやベーカリーが揃う理想郷」と称賛されますが、実生活に必要な大型商業施設や格安スーパーの選択肢は極めて限られています。近隣には中小型のスーパーが点在するものの、週末に日用品や生鮮食品をまとめ買いしたいファミリー層からは、「結局、豊洲や錦糸町、南砂町まで車や電車で買い出しに行かなければならない」という不満の声が少なくありません。
第2の落とし穴は、「水害リスクとゼロメートル地帯への懸念」です。江東区の洪水ハザードマップを確認すると、荒川の氾濫や東京湾の高潮発生時において、清澄白河一帯は浸水想定区域に指定されています。隅田川沿いの防潮堤整備は進んでいるものの、大雨による内水氾濫リスクを完全にゼロにすることはできません。低層階の購入を検討する場合は、電気室などの重要設備が地下や1階に配置されていないか、防水板が設置されているかを確認することが必須条件となります。
第3の落とし穴は、清澄白河の中古マンションでリノベーションを検討する際に直面する「構造的制限」です。この地域に多く残る昭和50〜60年代の清澄白河エリアのヴィンテージマンションでは、給排水管が下の階の天井裏を通っている「スラブ下配管」構造が散見されます。この場合、水回りの位置を移動させることが管理規約上・構造上不可能であり、理想の間取り変更が叶わないトラブルが頻発しています。築古物件を購入して自由にリノベする計画を立てている方は、事前の現場調査が欠かせません。