検索エンジンやSNS上で一時急速に拡散した「手取フィッシュランドの閉園説」。この噂の発端を丹念に追跡すると、二つの明確な客観的事実が誤解されて広まった構図が浮き彫りになります。
第一の要因は、2021年6月から2022年5月2日にかけて実施された長期休園です。当時、園内設備の老朽化対策と安全性向上を目的に、シンボルである大観覧車のゴンドラ刷新をはじめとする大規模メンテナンス工事が断行されました。約1年近くにわたってアトラクションの稼働がストップしたことで、事情を詳しく知らない層から「このまま歴史に幕を下ろすのではないか」という憶測が生まれました。しかし、2022年5月3日の大型連休に赤・紺青・紫・緑・黄の鮮やかなゴンドラを携えて営業を再開し、現在に至るまで力強く稼働を続けています。
第二の要因は、系列店舗の動向です。公式SNSでも発表された通り、28年間にわたり親しまれた「手取フィッシュランドペットショップ福井店」が営業を終了しました。この「福井店の閉店」というニュースの見出しだけが一人歩きし、「能美市の手取フィッシュランドそのものが閉鎖された」と混同されてしまった経緯があります。手取フィッシュランド現在の状況を取材すると、本店ペットショップや遊園エリア、レストランは平穏かつ活気ある日常を維持しており、完全なデマ・誤認であったことが証明されています。