物語当初、水の呼吸を学んでいた竈門炭治郎ですが、那田蜘蛛山での下弦の伍・累との死闘において、父・炭十郎が舞っていたヒノカミ神楽を想起し、劇的な覚醒を果たします。炭治郎の肉体は水の呼吸よりもヒノカミ神楽(日の呼吸)に適した資質を持っていたためです。
無限城の決戦、そして無惨との最終決戦において、炭治郎は先祖・炭吉の遺伝子に刻まれた記憶(遺伝記憶)を夢の中で追体験します。そこで縁壱本人が舞う「寸分の狂いもない日の呼吸」を直接視認したことで、代々伝わる中で生じていた僅かな手首の角度や足運びのズレを完全に修正し、真の日の呼吸の使い手として開眼しました。
炭治郎の耳飾りを目にした際、無惨が見せた異常なまでの動揺と激昂は有名です。無惨にとって継国縁壱は、数千年の歴史の中で唯一自身を肉体・精神ともに完膚なきまで叩きのめした「本物の化け物」であり、拭い去ることのできないトラウマそのものでした。炭治郎が放つ日の呼吸の太刀筋に縁壱の幻影を見た無惨は、理性を失うほどの恐怖に苛まれることとなりました。