四半世紀以上にわたり、アサヒスーパードライのテレビCMは常にその時代の顔となるトップスターを起用し続けてきた。王貞治氏や落合博満氏といったスポーツ界のレジェンドから始まり、国際派俳優、ロックミュージシャンに至るまで、キャストの選定基準には一貫した美学が存在する。それは「妥協なき挑戦者」であること。単なる知名度の高さではなく、生き様そのものがブランドのスローガンである「辛口」や「躍動感」と共鳴するかどうかが、キャスティングの命運を分けてきた。
撮影の裏側にも、徹底したこだわりが貫かれている。一切の妥協を許さないカット割り、本物の水飛沫や光の陰影を追求したロケーション。時には海外の広大な大自然や過酷な環境下でのロケが敢行され、演者の真剣なまなざしや素の躍動感を切り取るための演出が重ねられた。また、映像と一体となって視聴者の聴覚を刺激するCMソングの選曲も見逃せない。重厚な洋楽ロックから魂を揺さぶる邦楽ナンバーまで、音と映像が融合した瞬間の爆発力こそが、視聴者の記憶に「スーパードライのCM=熱狂」という強い刷り込みを残した要因と言える。