カエデを語る上で避けて通れないのが、『水曜日のダウンタウン』内で放送されたオーディション企画「MONSTER IDOL」での出来事です。当時プロデューサー権限を握っていたクロちゃんは、「付き合いたいからアイドルにはさせない(プロデュース対象外にする)」という前代未聞の身勝手な動機でカエデを最終選考で脱落させました。
この理不尽な展開は視聴者の強い怒りと同情を呼び、生放送特番においてクロちゃんのプロデューサー解任と罰ゲーム(モンスターハウスでの檻閉じ込め)が決定。WACK代表の渡辺淳之介氏の英断により、カエデは「カエデフェニックス」の名義で電撃加入を果たすという伝説的な結末を迎えました。
番組内ではクロちゃんからの求愛告白シーンなどが強調されましたが、実際の現場では徹底した番組演出とスタッフの厳重な管理下にありました。カエデ自身も後年のインタビューで「あの演出があったからこそ今の自分がある」と語っており、過激な演出をエンターテインメントとして昇華させつつ、仕事としてのプロフェッショナリズムを貫いていました。