なぜお尻叩き動画が急増?Sns話題の元ネタと人気の真相を徹底解剖

なぜお尻叩き動画が急増?Sns話題の元ネタと人気の真相を徹底解剖

なぜお尻叩き動画が急増?Sns話題の元ネタと人気の真相を徹底解剖の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

日本人のエンタメ受容史を振り返る上で欠かせないのが、地上波テレビバラエティが築き上げた罰ゲームの系譜です。中でも日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の看板企画「絶対に笑ってはいけないシリーズ」における、黒タイツの執行者によるお尻叩き棒や、タイ人キックボクサーによる容赦ない「タイキック」は、国民的記憶として深く刻み込まれています。

番組内で確立された「痛烈な打撃音とともに放たれる理不尽な制裁」と、それに耐えかねて悶絶する芸人たちの姿は、身体を張ったお笑いの最高峰として長年親しまれてきました。当時の制作関係者が語るように、「お尻という部位は、深刻な外傷リスクを避けつつ、打撃の瞬間を最もダイナミックに可視化できる部位」として重宝されてきた歴史的背景が存在します。

しかし、2010年代後半から2020年代初頭にかけてBPO(放送倫理・番組向上機構)による「痛みを伴うことを笑いの対象とする演出」への審議や規制が厳格化。地上波バラエティから身体的ペナルティが姿を消していくプロセスと反比例するように、その熱量とフォーマットは規制の緩やかなデジタルプラットフォーム、とりわけ個人の発信領域へと移植されました。テレビで育った世代には懐かしい痛快さとして、デジタルネイティブ世代には新鮮で刺激的なリアクション芸として受容されています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。