走ると咳が止まらない?運動誘発性喘息セルフチェックと受診目安

走ると咳が止まらない?運動誘発性喘息セルフチェックと受診目安

走ると咳が止まらない?運動誘発性喘息セルフチェックと受診目安について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。

「息が上がるのは心肺機能が弱いからだ」と思い込み、無理に運動を続けてしまう人が後を絶ちません。しかし、運動後に咳が止まらなくなる背景には、明確な生理学的メカニズムが存在します。

激しい運動を行うと、呼吸は鼻呼吸から口呼吸へと切り替わります。大量の冷たく乾燥した外気が加湿・加温されないまま直接気道へと流れ込むと、気道粘膜の水分が急激に奪われて浸透圧が変化します。この刺激によって肥満細胞などからヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質が放出され、気道の平滑筋が急激に収縮するのです。これが運動誘発性気管支攣縮と呼ばれる状態です。

運動を終えた後に気道が急激に再加温される際、血管が拡張して粘膜がむくむことも気道をさらに狭める要因となります。つまり、咳や息苦しさは根性や体力の問題ではなく、気道粘膜の物理的な乾燥と温度変化に対する過敏反応によって引き起こされています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。