今作の核を担う主演として白羽の矢が立った神木隆之介は、キャラクターの脆さと芯の強さを見事な解像度で演じきった。取材に対して神木は、「セリフを言っているというより、その瞬間の痛烈な痛みをそのまま声として吐き出している感覚だった」と語る。共演陣とのブース内での火花散るセッションは、まさに奇跡的な瞬間を何度も生み出した。
物語の根底にあるのは、不器用な少年少女たちが他者とぶつかり合いながら自己を見出していく重層的な青春群像劇だ。誰しもが通り過ぎてきた、あるいは今まさに直面している孤独、焦燥、そしてかすかな希望。美しいだけではない、痛みを伴うリアルな人間関係の機微が、キャスト陣の魂のこもった声によって鮮やかに立ち上がる。