下平アナとメインMC・タモリとの関係性は、単なる司会者とアシスタントの枠を遥かに超えていました。タモリ独特の脱力感のあるトークの間合いを遮ることなく、それでいて話が脱線しすぎた際には的確なツッコミや軌道修正を入れる下平アナの手腕は、生放送を円滑に進める上で不可欠な要素でした。
その信頼の深さを証明したのが、2023年秋に起きた「23年ぶりのMステ代打復帰劇」です。当時レギュラーを務めていた鈴木新彩アナウンサーが体調不良により急遽番組を欠席することになった際、代役候補を検討する制作現場でタモリが放ったのが「どうせなら(昔のサブ司会を)」という一言でした。
このタモリの発案を受け、下平アナの23年ぶりとなるサブMC復帰が電撃決定。番組冒頭で下平アナが姿を現すと、スタジオ内からはアーティストやスタッフから割れんばかりの大拍手が沸き起こりました。23年のブランクを一切感じさせない完璧な進行と、タモリとの自然体な掛け合いは、「これぞMステの真骨頂」と視聴者を唸らせました。