元楽天・吉持亮汰の現在と引退理由|ドラ2俊足戦士の苦闘と第二の人生

元楽天・吉持亮汰の現在と引退理由|ドラ2俊足戦士の苦闘と第二の人生

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2015年のドラフト会議において、東北楽天ゴールデンイーグルスは1位で茂木栄五郎、そしてドラフト2位で吉持亮汰(大阪商業大学)を連続指名し、機動力と守備力を兼ね備えた内野陣の刷新を図りました。吉持亮汰の最大の武器は、公称50m走5秒68という圧倒的な俊足と強肩でした。大学時代には関西六大学リーグでMVPやベストナインを獲得し、鳴り物入りでプロの門を叩いた逸材です。

ルーキーイヤーの2016年には一軍で21試合に出場し初安打や初盗塁を記録したものの、その直後から過酷な負傷の連鎖が始まります。球界関係者や当時の報道によると、特に深刻だったのが右肘関節の遊離体(骨棘)手術や腰椎椎間板ヘルニア、さらには度重なる下半身の肉離れでした。瞬発系アスリート特有の筋出力に腱や関節が耐えきれず、本来のパフォーマンスを発揮できる期間は極めて限られていました。

2018年シーズン終了後、球団はリハビリ専念と支配下枠の運用の観点から吉持に対して非更新を通告し、育成契約への移行(育成落ち)を決断します。高い身体能力を持ちながらも「グラウンドに立ち続けられない」という現実が、ドラフト上位戦士を苦境へと追い込みました。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。