その黒ずみはシミかホクロか?医師が教える見分け方と危険なサイン

その黒ずみはシミかホクロか?医師が教える見分け方と危険なサイン

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皮膚の表面、わずか0.2ミリメートルほどの表皮で起きるトラブルの代表格が「しみ」だ。紫外線や摩擦などの外的刺激を受けると、メラノサイト(色素細胞)が過剰に活性化し、メラニン色素を大量に生成する。健康な肌であればターンオーバーによって古い角質とともに体外へ排出されるが、加齢やダメージで排出が追いつかなくなると、色素が沈着して老人性色素斑などのシミとして固定化する。つまり、シミは皮膚の浅い層にメラニン色素が平面的に溜まった状態を指す。

対照的に「ほくろ」は、医学的には色素細胞母斑と呼ばれる良性の皮膚腫瘍の一種だ。メラニンを作る細胞そのもの、あるいはそれに極めて近い母斑細胞が皮膚の深部(真皮層)や境界部で異常増殖し、集まることで形成される。単に色素が濃くなっているだけでなく、細胞の塊そのものが存在しているため、わずかな盛り上がりや立体感を伴うケースが多い。皮膚のどの層に本体が存在するのか――この違いこそが、両者を分かつ生物学的な本質である。

小林 直樹
著者

小林 直樹

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