ランクル70の整備で最も問い合わせが多く、かつ誤認による破損事故が起きやすいのが「どこにジャッキを当てるべきか」という点です。使用する工具(車載ダルマジャッキか、大型ガレージジャッキか)によってもアプローチが異なります。
1. 車載工具(ダルマジャッキ/ボトルジャッキ)を使用する場合
詳細を見る緊急時のタイヤ交換などでランクル70 車載工具 ダルマジャッキを使用する場合、対象輪の直下を持ち上げます。
- フロント:フロントアクスルハウジング下部の平坦な面、ショックアブソーバーおよびリーディングアームのブラケット付近に確実にジャッキトップを合わせます。
- リア:リアスプリングシート(リーフスプリングを固定するUボルトの真下ブラケット部)にジャッキを掛けます。この位置はくぼみがあり、ダルマジャッキの頭が滑りにくい設計になっています。
車載ジャッキを使用する際、ステアリングリレーロッドやタイロッド(前輪をつなぐ棒状のリンク機構)には絶対にジャッキを当ててはなりません。中空パイプで構成されているため、車重が掛かると一瞬で曲がり、ステアリング操作が不能になります。
2. 大型ガレージジャッキ(フロアジャッキ)で2輪同時に持ち上げる場合
整備効率を高めるためにガレージジャッキ ランクル70 使い方を実践する際、フロントとリアでアプローチが大きく分かれます。
- フロントホーシングへのジャッキアップ:フロントアクスルの中央付近を持ち上げます。ただし、ランクル70のフロントデフは車両中心から左側にオフセットして配置されています。デフ玉そのものを直接持ち上げると左右の重量バランスが大きく崩れて車両が傾き、ジャッキ皿から脱落する危険があります。中央のパイプ部、あるいは左右バランスの取れる位置にゴムパッドを介して慎重に当ててください。
- ランクル70 リアデフ ジャッキアップ 注意点:リア側は中央に配置されたデファレンシャルキャリア(デフ玉)の下部にジャッキ皿を掛けて2輪同時にリフトアップするのが整備現場の標準手順です。ただし、デフオイルのドレンボルトや、薄いデフカバーの合わせ目エッジに荷重を掛けないことが絶対条件です。皿のエッジがデフカバーに食い込むと、カバーが変形してオイル漏れを引き起こします。また、電動デフロック付き車両はアクチュエーターの配線やハーネスが近接しているため、クリアランスの確保が必須です。