第59代横綱・隆の里の真実!病魔克服と稀勢の里を育てた名伯楽の光芒

第59代横綱・隆の里の真実!病魔克服と稀勢の里を育てた名伯楽の光芒

第59代横綱・隆の里の真実!病魔克服と稀勢の里を育てた名伯楽の光芒に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

隆の里の現役時代を語る上で欠かせないのが、同い年で同期入門の大横綱・千代の富士とのライバル関係です。幕内対戦成績は千代の富士の22勝、隆の里の18勝と競り合っており、全盛期の千代の富士が最も恐れた相手こそが隆の里でした。

隆の里の最大の強みは、徹底した左四つの型と強烈なおっつけ、そして千代の富士の高速の寄りや投げを完全に封じ込める精密な研究力にありました。千代の富士得意の「上手を取っての出し投げ」を徹底的に封殺する相撲巧者ぶりから、メディアや相撲ファンからは「ウルフキラー」の異名で恐れられました。

項目隆の里 俊英の実績当時の昭和相撲界水準編集部の見解・評価幕内最高優勝回数4回(うち全勝優勝2回)横綱平均 3〜5回前後遅咲き昇進ながら全勝2回を含む密度の濃い優勝歴。横綱昇進年齢30歳9ヶ月(当時史上4位の年長記録)20代半ば〜後半が一般的重病克服を経て30代で頂点を極めた奇跡的キャリア。千代の富士戦 勝率45.0%(通算18勝22敗)他力士平均 20%〜30%以下無敵を誇ったウルフと対等に渡り合った唯一無二の存在。三賞受賞歴計8回(技能5・殊勲2・敢闘1)技能賞中心の技巧派怪力だけでなく、緻密な相撲巧者であったことを実証。

白眉となったのは、新横綱として臨んだ1983年秋場所の千秋楽です。14日目を終えてともに14戦全勝。相撲史上でも極めて稀な「横綱同士による15戦全勝相星決戦」が実現しました。超満員の蔵前国技館が地鳴りのような歓声に包まれる中、隆の里は千代の富士の速攻を力強く受け止め、完璧な寄り倒しで勝利。昭和相撲史に燦然と輝く名勝負として、今なお語り草となっています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。