なぜここまでマックスむらい氏の結婚相手に関する憶測が長期にわたって膨らみ続けたのでしょうか。そこには、初期YouTube特有の「部活感・疑似家族的コミュニティ」が生み出した視聴者の認知バイアスが存在します。
2013年から2016年にかけてのAppBank黄金期、チャンネル内では社員同士がまるで家族のように毎日動画に登場し、プライベートな雑談やリアクションを共有していました。この「アットホームな演出」があまりにも自然であったため、視聴者の間では「出演者同士が付き合っているのではないか」「実は社内結婚しているのではないか」という心理的錯覚(パラソーシャル関係の過剰投影)が引き起こされたのです。
さらに、村井氏自身が私生活の具体的なエピソードを語らなかったことで、視聴者の想像の余白が広がりすぎ、掲示板等で「謎の多い嫁」に対する根拠のない物語が勝手に形成されていきました。公私を分ける沈黙が、皮肉にもネット上の噂を肥大化させる温床となっていたと言えます。