なぜ、これほどまでに捜査は難航したのか。最大の要因は、犯行現場が「屋外の広大な公共スペース」であったことだ。毎日何千人もの人々が行き交う公園内では、犯人のものと思われる痕跡が他の利用者のものと混ざり合い、特定を極めて困難にした。
さらに、当時の防犯カメラの設置台数は現在の比ではなかった。夜間の画質も粗く、暗闇の中での出来事を捉えるには不十分だったのだ。初期捜査における「見込み違い」を指摘する声もある。交友関係を中心とした捜査に時間を取られ、流しの犯行や通り魔的な犯行への対応が遅れたのではないかという疑念は、今も専門家の間で議論されている。