激しい痛みが襲ってきた直後は、何よりもまず「神経への物理的圧迫を解除する安静姿勢」を取ることが先決です。痛む側を上にして横になり、背中を軽く丸めて膝を曲げると、肋骨の間が自然に広がって神経の牽引ストレスが軽減されます。胸を張って深呼吸を試みるのは逆効果であり、腹式呼吸で浅く静かに息を整えるアプローチが有効です。
薬物療法による応急処置としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を主成分とする市販鎮痛薬や外用薬(湿布・テープ剤)が選択肢に入ります。有効成分としてロキソプロフェンナトリウム水和物やフェルビナク、ジクロフェナクナトリウムを含む製剤は、局所の炎症と痛みの伝達物質(プロスタグランジン)の産生を抑える働きがあります。
ただし、一般的な消炎鎮痛薬は「筋肉や靭帯の炎症に伴う痛み」には素早く作用するものの、「神経そのものが損傷・興奮している神経障害性疼痛」に対しては効果が限定的です。ドラッグストア等で市販薬を服用して2〜3回分経過を見ても痛みの強さが変わらない場合は、末梢神経の修復を促す活性型ビタミンB12(メコバラミン)製剤を併用するか、速やかに医療機関で神経痛専用の処方薬へ切り替える必要があります。