店主の鈴木清和 (Kiyokazu Suzuki) 氏が歩んできた道のりは、妥協なき探求の連続だ。古い建物を単に改修するにとどまらず、空間そのものに新たな息吹を吹き込んだ「ゼルコバコーヒー焙煎・リノベーションプロジェクト」は、カフェデザインの文脈においても極めて高い評価を得ている。
木の温もりを残しながらも無駄を省いたミニマルな店内は、コーヒーのアロマに集中するための装置として完璧に機能している。光の差し込み方、座席の配置、使用される器具の質感に至るまで、すべてが鈴木氏の計算し尽くされた美学に基づいている。