期間工の過酷さを語る上で避けて通れないのが、局所的な肉体破壊と二交代勤務・連続二交代制による睡眠障害です。特に初心者を真っ先に襲うのが「指の関節炎」や「重度の腱鞘炎」です。
トリム(内装組み付け)工程などでは、硬いプラスチッククリップやゴムパッキンを親指の腹で1日に何千箇所も押し込み続けます。入社1週間も経つと、朝起きた瞬間に指が固まって曲がらず、お湯で温めなければ箸すら持てないという状態に陥るケースが後を絶ちません。湿布やサポーター、痛み止めを常用しながら現場に立つ姿は、決して誇張ではない日常の風景です。
さらに追い打ちをかけるのが、昼勤と夜勤が1週間ごとに入れ替わる交代勤務のサイクルです。深夜帯に激しい肉体労働を行い、朝日が昇った直後に遮光カーテンを閉め切って眠りに就く生活は、自律神経を確実に蝕みます。「夜勤明けに疲弊しているのに脳が興奮して眠れない」「週末に生活リズムを戻そうとして余計に体調を崩す」という悪循環は、現場を去る大きな引き金となっています。