なぜ、一見するとネガティブな印象も持たれかねない「隷(しもべ・どれい)」という漢字が使われているのでしょうか。その答えは、新約聖書に記されたキリスト教の奉仕の精神にあります。
聖隷という名称は、「聖なる僕(せいなるしもべ)」を縮めた造語です。聖書において、イエス・キリストは十字架にかかる前夜、弟子たちの足を一人ひとり洗い、「仕えられるためではなく、仕えるために来た」と説きました。この教えに深く感銘を受けた創業者たちが、「最も小さく苦しんでいる人々の足元を洗う僕(しもべ)として生きる」という生涯の誓いを込めて名付けたのが始まりです。
「聖なる存在(神)に仕え、苦難の中にある人々に無償の愛を注ぐ僕」という意味を知ると、医療や福祉に身を捧げる組織の理念が鮮明に浮かび上がってきます。