ホワイトデーをめぐるコミュニケーションにおいて、最も神経を使うのが「本命と義理の境界線」です。SNSや大手Q&Aサイトに寄せられる相談を検証すると、贈る側と受け取る側の間で著しい意識のズレが確認できます。
調査機関や百貨店各社がまとめた消費動向データによると、義理チョコに対するお返しの平均予算は800円〜1,500円程度で推移しています。一方、本命に対する返礼の平均予算は3,000円〜10,000円以上と大きな開きがあります。
ネット上の生の声として頻出するのは、「義理でもらった義理チョコに対し、高額すぎるデパコスやアクセサリーを返されて負担に感じた」(20代女性・会社員)という境界線の侵犯に対する困惑です。逆に、「本命として告白まがいの贈り物を用意したのに、コンビニで買えるようなクッキーを無言で渡されて関係の終焉を察した」(30代女性)というケースも目立ちます。
本命と義理を明確に見分ける基準は、単なる金額の多寡だけではありません。「日持ちのする個包装スイーツを配慮しているか(義理の配慮)」、「相手の好みやアレルギーを事前にリサーチして選定しているか(本命の誠意)」という配慮の深度に明確な差が現れます。